ツクツクボウシ
子供時代過ごした東村山市の団地内に植えられたポプラやケヤキの木で鳴いているこのセミを、父に作ってもらった小型の特製セミ捕り網でよく捕まえた。子供の頃、この鳴き声を ツクツクボーシ、ツクツクボーシ、ツクインヨー、ツクインヨー、ジーとの言葉で表現していた。鳴いている最中に近づくと危険を察知し鳴くスピードを上げる。スピードを上げてまで、ワン フレーズを終える律儀さがおもしろい。なかなか捕らえることができず、いつもオシッコをひっかけられ逃げられていた。 このセミが団地内で鳴き始めると夏休みの終わりと夏の終わりを感じ、少しブルーになったのを覚えている。
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