ヤマカガシのランチ
30センチほどのヤマカガシの子供が、ヒキガエルの子供をまる飲みしている。カエルは抵抗していが、やがて動かなくなった。
 日本にもすむ毒蛇のヤマカガシが首から飛ばす毒液は、自分で作るのではなく、毒を持つヒキガエルを食べて体にため込んでいることを、米オールド・ドミニオン大と京都大などが突き止め、米科学アカデミー紀要に発表した。

 京都大の森哲・助教授によると、毒液の成分はブファジエノライドと呼ばれる物質。強心作用があり、がまの油にも入っている。敵の目を狙って飛ばし、目に激しい炎症を起こさせ、攻撃を免れる防御用に使う。

 ヤマカガシはこれとは別に、奥歯の根元から出る毒を捕食時の攻撃に使うが、こちらは自ら作っているとみられる。

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